犬の慢性肝炎 - 症状・原因・治療・予防
2016/09/10
慢性肝炎とは、肝臓が長期にわたって炎症が生じている状態のことを言います。
肝臓は数百もの役割を担っているので、この肝臓が不調だとその他の様々な臓器にまで影響してしまいます。
主な症状としては、元気がない、食欲がないなどが挙げられます。
ただ、初期段階では、明確な症状が現れないため、なかなか気づくことができません。
いつもと様子が違う、元気がないなと少しででも感じたときには、自己判断をせずにクリニックできちんと検査などを受けた方が良いでしょう。
犬の慢性肝炎の症状
慢性肝炎の症状は、元気が無い、食欲不振、下痢・嘔吐が主です。
末期になると肝硬変に進行します。
この病気の原因は、ウイルスに感染し、急性肝炎になり、なかなか完治せず炎症が続いた結果、慢性肝炎になると言われています。
または、体内に毒物が入って長い期間をかけて肝臓にダメージを与えてしまい、病気を引き起こします。
そして、ドーベルマンやラブラドール、プードルなどはもともと発症しやすいのではないかと言われています。このように、いくつか原因になると言われているものがありますが、はっきりとしたことは、分かっていません。
初期の段階では気づかないことが多く、進行してからクリニックに駆け込むという場合が多いです。
犬の慢性肝炎の原因
慢性肝炎の原因には、中毒、感染がきっかけとなり長期にわたって肝臓に影響を及ぼした結果のものや遺伝性によるものがあると考えられています。
放置してしまうと、繊維化が進み肝硬変になってしまう可能性があるので、大変危険です。知らずに放置ということにならないようにできるだけ早く気づけるようにすることも大事となります。
そのためには、慢性肝炎の疑いがある症状を把握しておくことが必要となります。
その症状とは、元気がない、下痢・嘔吐、食欲不振、お腹が腫れる、歯茎や白目の部分が黄色く変色する、体重減少、抑うつなどがあります。遺伝性のものもありますから罹患する可能性の高いドーベルマンやピンシャー、アメリカンコッカースパニエル、イングリッシュコッカースパニエル、ベドリントンテリア、ウェストハイランドホワイトテリアなどは注意しておいた方が良いでしょう。
犬の慢性肝炎の治療と予防
治療法としては、対症療法が主となり、輸液や栄養補給、安静、食餌療法があります。
食餌療法は、高栄養で良質なタンパク質と豊富なビタミンを含んだ食餌を与えます。
お腹に水が溜まっている場合は利尿剤を投与しますが、改善しない場合は、お腹の中に注射針を刺して水を吸い取るという方法もあります。
症状に合わせた投薬治療により、症状の悪化を抑えることもできますが、病気を治す治療ではないため一生涯継続する必要があります。
予防法としては、バランスの取れた食餌を適量与えることが大事です。
また、肥満も良くないので、適度な運動をさせることによって予防に繋がります。
健康診断を行いながら、ワクチン接種をすることで慢性肝炎は防ぐことができます。
まとめ
慢性肝炎とは、肝臓が長期にわたって炎症が生じている状態のことを言います。
症状も様々ですから、自己判断をせずに、クリニックで定期的な健康診断やワクチン接種を受けることが大事になります。
症状が出始めたら、早めにクリニックを受診することをおすすめします。
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