犬のバベシア症 - 3つの症状と原因・治療・予防
今やペットは家族の一員であります。犬が病気になったら、心配される方も多いでしょう。犬も人間と同様、病気にもなります。最近では、動物クリニックが多く見られるようになりました。
このエントリーでは、犬のバベシア症についてその症状と原因、治療と予防について、ともに考えたいと思います。
犬のバベシア症の症状とは
症状は、主に3つに分類されます。動物クリニックを受診する際に参考にしてください。
劇症の場合
症状は、低体温、ショック、昏睡、代謝性アシドーシスがあります。代謝性アシドーシスとは、少し専門的になりますが、血液または他の体液の酸塩基平衡が酸性に傾くことです。また、DIC(血栓で全身の血管が詰まる重篤な病気)があります。劇症の場合、幼犬や老犬では、死に至る場合も少なくありません。
急性症の場合
症状は、血尿、嘔吐、貧血のため歯茎または舌などが白くなる、です。その他に、黄疸、脾臓の肥大、リンパ節障害です。血尿や嘔吐、貧血、黄疸は目視で確認できますので比較的わかりやすいのですが、脾臓の肥大、リンパ節障害は、クリニックでの検査が必要となります。
慢性症の場合
犬の免疫とバベシアが釣り合った状態を言います。この場合、犬の免疫が勝っている場合は症状がなく、バベシアが勝っている場合には、急性症のような症状を繰り返します。
また、慢性症の主な場合は、40度を超える発熱、食欲不振、体調不良などが現れます。このような症状が出た場合は、クリニックを受診して、血液検査などをおこなうことをおすすめします。
バベシア原虫を完全に除去することは難しい
バベシア症は周期的な疾病です。初期の感染から回復しても、バベシア原虫を完全に除去することは大変難しいと言われています。
ただ、多くの場合は、症状の無いキャリアーになります。この状態は数ヶ月から数年続きます。そして、環境の変化などのストレスや免疫抑制剤の投与、他の感染症に罹患するなどによって、再発する危険があります。
犬のバベシア症の原因
バベシア症は、バベシアに感染しているマダニに吸血された際、マダニの唾液とともにバベシアという原虫が犬の体内に侵入することによって引き起こされます。
犬の赤血球に寄生して、次々と分裂・増殖しながら、赤血球を破壊するのです。
犬のバベシア症の治療と予防
バベシアの原虫を完全に除去することはできません。
ですので、治療は、抗菌剤や抗生物質を使用して、少しでもバベシアの増殖を抑え、犬の体力回復を待つという方法を採ります。
ただ、回復しても、バベシアの原虫を完全に除去することはできません(症状の無いキャリアー)ので、体力や免疫力が低下すれば再発します。
バベシア症の予防については、マダニ予防をしっかりとおこなうことです。
具体的には、マダニ駆除薬を投与することです。比較的マダニが多い場所としては、山野や河川敷です。これらの場所に行く際には、マダニ駆除薬を投与しましょう。
また、マダニの活動期は春から秋にかけてです。ですから、この時期に、定期的にマダニ駆除薬を投与することは、有効な予防法と言えるでしょう。
まとめ
犬は自分の症状を「言葉」で伝えられません。日頃から、犬の様子をこまめに観察して、少しでも様子がおかしかったら、クリニックを受診することをおすすめします。また、バベシア症は、マダニ駆除薬で予防することができますので、これらを有効に活用されると良いでしょう。
犬のバベシア症の市販薬
バベシア症の予防にはマダニの駆除が有効です。
マダニ駆除薬としては、「フォートレオン」が有効でよく使用されます。
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