犬のカルシウム代謝の異常 - 症状・原因・治療・予防
カルシウム代謝の異常とは、甲状腺と副甲状腺の働きが活発になったり、鈍くなったりするとカルシウムの代謝に異常が現れ、骨や腎臓に影響を与えてしまう病気です。
犬のカルシウム代謝異常の場合の症状
カルシウム代謝異常の場合の症状としては、多飲多尿、落ち着かなくなる、神経質になる、運動失調になる、ぐったりするなどです。また、筋肉が震える、身震いする、骨が弱くなって骨折しやすくもなります。
具体的には、水をよく飲み、尿の量が増える。散歩に行くのを億劫がる。よく骨折するなどの症状です。これらの症状が出た場合には、クリニックを受診しましょう。
犬のカルシウム代謝異常の3つの原因
カルシウム代謝異常の原因はいくつか考えられます。
病気によっておこるケース
この中でも良く見られるのは感染症です。感染症によって、副甲状腺にキズができたり、細菌感染がおこることによって、器官の機能が低下してしまうのです。癌などの腫瘍が原因の場合もあります。また、腎臓の病気も一因となります。すると、血液中のカルシウム濃度が低くなるほか、逆に異常に活発になる時もあり、不安定になります。
栄養のバランスが偏っておこるケース
日光に十分に当たっていないことによっておこるケース
これら3つが主な原因として言われています。
犬のカルシウム代謝異常の治療と予防
治療法は犬の状態によって異なります。
副甲状腺の働きが鈍っている場合には、血液中のカルシウム濃度が低い状態なので、カルシウム剤を投与し、副甲状腺の働きを正常に戻るように促します。血液中のカルシウム濃度を改善することによって、副甲状腺の働きを目指します。カルシウム剤だけでは十分な効果が得られない場合は、ビタミンDを投与することもあります。
また、病気によっておこるケース、つまり、感染症や腫瘍、腎臓の病気などが原因の場合は、これらの治療をおこないます。
食事中のカルシウム量が不足していたり、ビタミンDが少ないなどの栄養上の問題がある場合には、栄養のバランスがとれた食餌を与えます。そして、無理な運動は控えて安静にします。
気をつけなければならないことは、骨がもろくなっていると言うことです。骨折しないよう注意しましょう。通常であれば、回復するまでに8〜9週間かかると言われています。
予防法としては、食餌の栄養バランスに注意することが重要です。牛の心臓や肝臓にはリンが大量に含まれているので、これらは、避けるようにしてください。
また、カルシウム代謝の異常は、子犬に多く見られるので、子犬用の食餌を与えると良いでしょう。
腎臓の病気が原因の時は、慢性化しないよう気をつけ、タンパク質が多く含まれている食餌を与えます。
まとめ
犬も人間も同じ動物ですから、病気になります。しかし、その予防はできます。人間の食事と同様に犬の食餌も栄養バランスがとれたものを与えるようにすることが、大事です。また、病気が原因の場合は、その病気の治療をおこなわなくてはなりません。日頃から、犬の様子を観察し、様子がおかしければ、早めにクリニックを受診するようにしましょう。
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