犬の三尖弁閉鎖不全症 - 症状・原因・治療・予防
三尖弁閉鎖不全症とは、心臓にある僧帽弁というところで異常が起きる病気です。
犬の三尖弁閉鎖不全症の症状
三尖弁閉鎖不全症の症状は、中年(5〜7歳)から、弁の機能不全は進行していますが、症状が顕著になるのは、10歳くらいの老年期からです。別の老人性の病気で死亡することも多々ありますので、この病気が必ずしも気づかれるとは限りません。
症状の代表的な例は、響くような咳で、夜間や運動時に見られます。また、肺の中に水がたまり始めると、気管支内に分泌液が出るようになって、これも咳の原因となります。さらに、肺の異常があれば、呼吸が苦しく、早くもなります。
そして身体を横にして寝ることが辛くなり、胸を下に寝るようにもなります。運動をしなくなり、食欲も低下し、元気がなくなります。意識もやや鈍くなります。末期には、激しい咳や倒れるなどの症状も出始め、昏睡に至ることもあります。
犬の三尖弁閉鎖不全症の原因
三尖弁閉鎖不全症とは、心臓にある「三尖弁」という心臓の右心房、右心室にある部分の接合不全によって起こる病気です。この三尖弁は本来、血液の逆流を防ぐための弁ですから、うまく接合していないと、逆流して、血液が肺へ正常に流れなくなってしまいます。
この病気が単独で起こることはほとんど無く、単独で起こるとすれば遺伝的要素が強いと言えましょう。三尖弁閉鎖不全症は、ほとんどが他の病気によって併発する後天的な原因となっています。
この病気を招く主な病気は、フィラリア症や僧帽弁機能不全症といった同じ心臓の病気によって引き起こされることが、ほとんどです。これらの原因は、寄生虫による感染、老化などが主に挙げられます。
犬の三尖弁閉鎖不全症の治療と予防
三尖弁閉鎖不全症は、先天的な病気であるため予防は難しいとされています。ただし、感染症などでなってしまうこともあるので、犬の免疫力が低下しないよう、できるだけストレスを与えないことが大切です。
三尖弁閉鎖不全症の治療としては、根本的な治療法は無いとされています。そのため、症状に合わせて、薬を投与するというのが一般的です。そのためどのような症状が出ているのかを、よく観察して、クリニックで獣医に伝えることが大切になります。
また、症状の悪化を抑えるために、血管を拡張させる薬を投与することによって、全身の血液量や酸素量を維持することになります。
飼い主として出来ることは、激しい運動をさせない、高カロリー、高脂質、高タンパクの食餌を与え過ぎないなどの食餌療法があります。そして、できるだけ安静を保つようにしてあげましょう。
まとめ
三尖弁閉鎖不全症は先天的に心臓の奇形によって生ずる病気です。ただし、症状が顕著になるのは老犬になってからです。
ただ、症状自体は、進行していますから、早期に発見することが重要になります。飼い主としては、定期的に検診を受ける。また、日頃から犬の様子をこまめに観察して、異常を感じたら早めにクリニックを受診することが重要です。
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