犬の鼻炎 - 症状・原因・治療・予防
鼻炎とは、鼻の粘膜に炎症が起こった状態を言います。主に、ウイルスや細菌による感染。外部からの刺激によって引き起こされます。
鼻汁や目やに、くしゃみなどが出たり、鼻を擦ったりもしますが、重症になった場合、膿のような鼻汁を垂らすほか、食欲不振が見られるケースもあります。
犬の鼻炎の症状
鼻炎の初期の頃は、鼻水やくしゃみがあり、鼻や顔を気にするような素振りを見せます。鼻水は、サラサラとした水のような鼻水です。この状態が慢性化して、中期の症状に進んでしまうと、次第に炎症が広がり、鼻水は免疫細胞を含んだネバネバした状態へと悪化します。この頃になると、鼻腔が狭まってしまうために呼吸が荒くなってきます。
さらに炎症が進んだ後期の場合、鼻の粘膜は上部が破壊されてしまい、「びらん」と呼ばれる状態へと悪化します。鼻水は、ネバネバ状態に血が混じり、ドロドロとした状態になります。後期の頃になると、副鼻腔炎や流涙症、結膜炎、角膜炎、口内炎といった合併症が現れてくる場合があります。
副鼻腔炎を発症してしまった場合、鼻炎の症状にくわえて、鼻筋が盛り上がってくることがあります。また、結膜炎を併発してしまった場合、白目が充血して眼球が腫れて大きくなることがあります。
そして、最終段階になると、慢性的な炎症による鼻付近の骨の融解や、病原体が脳へ侵入し始めます。
犬の鼻炎の原因
鼻炎は、鼻の粘膜部分に何かしらの刺激が与えられることによって発症すると言われています。
鼻の内側の粘膜に刺激が加わると炎症が引き起こされます。このときには、サラサラとした鼻水が出ますが、このような症状が慢性化してしまうと次第に炎症が広がります。炎症が広がると、免疫細胞などを含むネバネバとした鼻水に変化します。
鼻炎の原因として多いのが、ウイルスや細菌、真菌などの微生物に感染したり、アレルギーです。アレルギーの原因としては、花粉、ハウスダストやイエダニが考えられます。アレルギーが原因の際には、直接、症状を引き起こしているアレルゲンは、様々です。
また、ガスや煙を吸うことでおこる場合もありますので、注意が必要です。
犬の鼻炎の治療と予防
鼻炎の症状が重くて、呼吸をするのが困難な場合には、吸入器をしようして鼻や喉に効果の高い薬剤を吹き付けて炎症を抑えると症状が改善します。
ウイルスによって鼻炎が引き起こされている場合には、抗生剤を投与します。また、真菌が原因の場合には、抗真菌剤の投与が効果的な治療法です。
また、鼻の中に腫瘍が出来たり、異物が入ってしまって簡単に取り出せない場合には、これらの障害物を除去する手術が必要となります。
予防策としては、原因によって、様々です。ウイルス性の鼻炎の場合は、ジステンバーなどに感染しないように、予防接種を定期的におこなうことが大切になります。ワクチンによって予防が出来ないウイルスや細菌などへの対処としては、感染しないように免疫力を高めておくことが重要になります。また、異物が鼻に入らないような環境にしておくことも大切です。
まとめ
日頃から、犬の様子をこまめにチェックして、鼻水が出始めたら、そのまま放置しないで、早めにクリニックを受診するようにしましょう。
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