犬の膣の脱出 - 症状・原因・治療・予防
膣の脱出とは、膣の一部が体外へ脱出する膣脱という症状が発症する病気です。
犬の膣の脱出の症状
外陰部(または陰門)から、何か飛び出しているときには、膣の脱出(膣脱)と見て間違いないでしょう。
症状は、膣が飛び出しているだけではなく、子宮や膣内部に発症した腫瘍なども飛び出してくる場合があります。見た目で、外陰部からピンク色の部位が出てきたことを確認できるので、すぐに気づきます。
症状が軽い場合は、膣が飛び出しても何らかの拍子で体内に戻ることもあります。しかし、症状が重くなってくると、出たり入ったりを頻繁に繰り返すようになります。ですので、犬自身が患部に違和感を感じたり、舐めたり、時には、咬んだりしてしまって傷つけることがあるので注意が必要です。この場合は、膣炎などの症状を起こして、症状が悪化する可能性もあります。
犬の膣の脱出の原因
膣の脱出(膣脱)は、発情期に起こります。発情期になると、膣が腫れて厚くなります。通常は、発情期が過ぎると自然に腫れが収まります。しかし、性ホルモン(エストロゲン、プロゲストロンなど)のバランスが崩れることで、膣の腫れがさらに厚さを増してしまうのです。このような状態を、膣の過形成といいます。
犬の膣の脱出の治療と予防
膣の脱出(膣脱)を起こした場合の治療法は、まず、保存療法として症状が悪化しないような処置が採られます。発情期が収まると自然に元に戻ることもあるので、しばらくは様子を見ます。ですが、膣は傷つきやすいため粘膜が乾燥しないように保湿して保護します。
予防法としては、ホルモンバランスの乱れが膣の脱出(膣脱)を起こすのですが、そのメカニズムまでは、現状では、解明されていません。ですので、予防は難しいと言われています。ただ、食生活の乱れやストレス、運動不足などの不規則な生活がホルモンバランスを崩すきっかけになるとも言われています。ですから、生活環境を整え、特に発情期には注意をして観察することが大切になります。
まとめ
膣の脱出(膣脱)は、膣が飛び出してくるだけでなく、子宮や膣内部に発症した腫瘍なども飛び出してくる場合があります。ですから、飛び出したものが、膣なのか、子宮なのか、または、腫瘍なのかは、なかなか、判断がつきません。なので、外陰部から何か飛び出した場合には、必ず、クリニックを受診するようにしてください。また、外陰部から飛び出したものを傷つける可能性もあるため、きちんと保湿し、保護するためにも、早めの受診が必要です。
予防法は、今のところ解明されておりませんが、女性ホルモンのバランスが崩れることによって膣の脱出(膣脱)が起こると言われています。女性ホルモンのバランスを乱れさせないためにも、食生活や適度な運動をおこない、ストレスをためないことが大切です。特に、発情期には気をつけましょう。
症状が軽ければ、自然に戻ることもありますが、症状が重くなると、出たり入ったりを繰り返すようになりますので、早めの受診がおすすめです。
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