犬の皮膚乳頭腫 - 症状・原因・治療・予防
皮膚乳頭腫とは、皮膚の上に出来る乳頭のような形のイボのことを言います。カリフラワーのような形をしていて、退縮時には、悪臭がする場合があります。
頭や手足、胸、腹、背中などにドーム型ではっきりと境界が分かる黒色の結節が出来るものの多くは、良性の黒色腫になっていきます。このほとんどは、切除することで治癒します。また、ウイルスが原因で起こる皮膚乳頭腫のほとんどは、3カ月ほどで消滅します。その後は、免疫が出来、自然治癒するので特別な処置は必要としない場合が多いと言われています。ただ、出血を伴う場合は、切除手術を行います。
犬の皮膚乳頭腫の症状
皮膚乳頭腫とは、皮膚に出来るイボのことです。よく出来る場所は、口の中や唇、瞼や指と指との間です。
イボは当初は、それほど大きいものではなく、色も淡いピンク色なので、あまり目立ちません。しかし、時間の経過とともに大きくなり、色も白色に変色するため、目で確認できるようになります。また、イボ自体も固めになってくるため、その色合いや手触りからカリフラワーのような形と例えられることが多いです。
イボは、一度にたくさん出来ることが多く、100個ほど出来ることも珍しくありません。イボが口の中に出来ると、よだれが多くなり、食欲がなくなるといった症状も現れます。
犬の皮膚乳頭腫の原因
皮膚乳頭腫は皮膚に出来たイボです。この状態は、皮膚の扁平上皮細胞が増殖することが原因で起こります。
皮膚乳頭腫には、非ウイルス性(単発型)のものとウイルス性(多発型)のものがあります。
非ウイルス性のものは老犬に多く、ウイルス性のものは幼い犬に多いと言われています。ウイルス性の場合は、パピローマウイルスが原因と言われ、ウイルスに感染することで引き起こされます。ですから、免疫力の弱い幼い犬や老犬、また、他の病気に罹患している犬などが比較的かかりやすいのです。感染した犬と直接接触すると感染します。また、不衛生な飼育環境にいることで間接的に感染することもあります。
ほとんどが良性のイボですが、感染した場合には、他の犬への感染を防ぐためにも隔離することもあります。
犬の皮膚乳頭腫の治療と予防
治療については、特別な治療は必要ありません。なぜなら、6週間〜12週間ほどで消えていくからです。ただ、口の中にイボが出来ると、食餌をするのが困難になりますので、この場合は、外科的手術によって切除する場合もあります。この他、凍結手術よって取り除く方法もあります。
予防法については、明確な予防法がありません。そのため、日頃から犬の状態をよく観察することが大切になります。その他には、皮膚乳頭腫を持っている犬から離すことです。
まとめ
皮膚乳頭腫には、明確な予防法がありません。ただ、イボが出来たとしても自然に消えてなくなる場合が多いのですが、希に悪性の場合があるので注意が必要です。
例えば、急激に大きくなる、色などが変わる場合は、悪性を疑った方が良いと言われています。ですから、症状が出始めたら、自己判断をせずに、早めにクリニックを受診して獣医の診察を受けることをおすすめします。
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