犬の脂肪腫 - 症状・原因・治療・予防
脂肪腫は、皮膚に脂肪のかたまりのような腫瘍ができる病気です。脂肪腫ができる原因は不明ですが、老犬に多く見られる病気です。
脂肪腫自体は良性の腫瘍なので身体に害を与えることはありません。しかし、脂肪腫の発生場所によっては、歩き方に異常が見られることがあります。
脂肪腫の症状
脂肪腫は、主に腹部、胸部、内股、腋の下などの皮膚(皮下組織)に脂肪のかたまりとなって現れます。腫瘍の特徴は、楕円形で弾力があり、数年をかけてゆっくりと大きくなります。
脂肪腫自体は良性の腫瘍なので、健康に被害を与えることはありません。しかし、脂肪腫が筋肉の間に発生した場合は、歩き方に異変が現れることがあります。
脂肪腫を含めて、犬の皮膚(皮下組織)にできる腫瘍の発生率は、犬のあらゆる腫瘍のなかで乳腺腫瘍に次いで多いと言われています。
脂肪腫の他には、悪性リンパ腫(リンパ肉腫)や肥満細胞腫、線維肉腫などの悪性腫瘍があります。脂肪腫も同様ですが、皮膚(皮下組織)に現れる腫瘍は、皮膚炎や潰瘍と見間違えることがあるので注意が必要です。
脂肪腫の原因
脂肪腫の原因は、未だ不明です。ただ、主に老犬に多く見られます。発生する部位は、全身の皮膚(皮下組織)や大網(胃腸を保護する膜)、腸間膜(腸管をつり下げて支える膜)などによく発生します。
脂肪腫の治療と予防
脂肪腫は、基本的には良性腫瘍なので、必ずしも手術が必要というわけではありません。ただ、脂肪腫ができた場所によっては、歩き方がおかしくなってしまったり、すごく大きくなってしまい、目障りになってきた場合には、手術をすると良いでしょう。
脂肪腫は外科的手術によって、切除すれば完治します。しかし、手術が必要になっても、心臓などが弱かったりすると経過観察になることもあります。
また、四肢の筋肉内に入り込んでしまう脂肪腫は、簡単には切除できないので、場合によっては足を切断することもあります。
脂肪腫を切除しても、しばしば再発することがあります。
予防法としては、原因がはっきりしないため、予防方法はありません。飼い主ができる対策としては、こまめなボディチェックを行うことです。早期発見・早期治療が何よりも大切です。
まとめ
脂肪腫は触ることによって発生したかどうかが分かりますので、腫瘍が見つかったら、まずはクリニックで病理検査ををして、良性の脂肪腫なのか、または、悪性脂肪肉腫なのかを確認することが大事です。
検査方法は、針で患部を注射し生検するのがするのが一般的です。何よりも大事なのは、素人判断をしないことです。脂肪腫だと思っていたら、リンパ腫のような悪性の癌だったということもあり得るからです。
ですから、日常的にこまめにボディチェックをして、皮膚にしこりがないかを確認することがとても重要になります。もし、しこりが見つかったら、素人判断をせず、早めにクリニックを受診して獣医の診察を受けることをおすすめします。
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