犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症) - 症状・原因・治療・予防
ニキビダニ症とは、ニキビダニが毛根に多数寄生する病気のことを言い、毛包虫症やアカルスと言われることもあります。
健康な犬にもニキビダニは少数はいますが、免疫力の低下やストレス、アトピー性皮膚炎、糖尿病などが原因となって発症します。
目の周り、前足、顎などが脱毛し、皮膚が赤くなったりフケや痒みがあります。
子犬に発症することが多く自然治癒する場合もありますが、成犬が発症すると治るのが難しいと言われています。
犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)の症状
ニキビダニ症は、ニキビダニと呼ばれる体長0.2mm〜0.3mmの毛包に住むダニが引き起こす皮膚の病気です。
どの犬種でも発症する可能性がある病気ですが、特にチャイニーズシャーペーやパグに多く見られます。
初期症状では、2cm〜3cmの脱毛が見られたり、皮膚がボロボロ落ちてきたりします。
この時点では、痒みや痛みはほとんどありません。
しかし、病気の進行は早く、2〜3日もするとニキビダニがどんどん繁殖し、毛包がダメージを受けて、部分的に脱毛していきます。
そして、やがてニキビのような膿疱がが現れて皮膚がただれていきます。
そのまま放置すると、脱毛部位は、頭から首、足から肩や胴などに向かって広がります。
さらに弱った皮膚に真菌や細菌が感染して痛みや痒みを伴ってきます。
発症後、約1カ月で全身がかさぶたと化膿だらけになります。
最悪の場合には、気管支炎や敗血症まで患う可能性もあり、命にも関わることがあります。
犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)の原因
原因は、遺伝的要因や免疫不全、ストレス、年齢、栄養状態、体内におけるホルモンの異常など様々なものが考えられており、未だにすべては解明されていません。
感染は、一般的に母犬から子犬へとうつる場合がほとんどで、生後間もない子犬(約3カ月〜6カ月)が母犬との濃密な接触をした場合に感染しやすいと考えられています。
まれに成犬にもこの症状が見られる場合がありますが、アトピー性皮膚炎、甲状腺機能低下症、糖尿病などの基礎疾患が発症と関係しているようです。
発症しやすい犬種としては、スコティッシュテリア、ブルドッグ、グレートデン、アフガンハウンドなどが挙げられます。
犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)の治療と予防
治療法としては、殺ダニ剤の定期投与、薬浴、抗生剤の投与などがあり、これらの治療を根気強く続けていくことが大切となります。
予防法としては、原因が遺伝的要素もあり、この場合は、予防が難しいと言えましょう。
ただ、体力や免疫力の低下も原因となります。
ですから、子犬期からの十分な栄養管理と健康維持に努めることが、この病気を予防するうえで大切なこととなります。
まとめ
ニキビダニ症とは、ニキビダニというダニによって引き起こされる病気です。
主な症状としては、脱毛が挙げられますが、悪化すると化膿や出血等の症状が現れます。
ですから、日頃から、犬の様子をチェックして、脱毛などの症状が現れたら、早めにクリニックで獣医の診察を受けることをおすすめします。
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