犬の膿皮症 (皮膚の細菌感染) - 症状・原因・治療・予防
膿皮症とは、細菌(黄色ブドウ球菌)が原因で起こる皮膚病の1種です、病気や老化、栄養失調などで免疫力が低下すると発症しやすくなります。
症状は、患部が赤くなるとともに痒みが出ます。身体のどの部位にも発症しますが、腋や指の間などによく現れます。
病気が進行すると患部の中央に色素が集まって「牛の目」のように見えますので、別名、「ブル・アイ」とも呼ばれます。
治療方法としては、患部をシャンプーなどで洗って清潔に保ち、抗生物質を塗布することで、大抵の場合は治癒します。
犬の膿皮症(皮膚の細菌感染)の症状
膿皮症の初期の症状としては、皮膚の丘疹や膿疱が特徴的です。
丘疹とは、直径1cm以下の皮膚の隆起のことを意味します。丘疹の症状はダニやノミのアレルギーなど、他の病気が原因となり起こることもあるため、区分することが必要となります。
膿疱とは皮膚疾患の皮疹の1種で、水疱の中に膿が溜まったものです。
膿疱の膿の特徴は、粘性が高いです。発症して時間が経過すると、病巣には表皮小環が見られることがあります。
包皮小環は、皮膚の表面の薄皮がリング状に剥けた状態になっていることを指し、そこで細菌感染が発生していることを示しています。
膿皮症によって引き起こされる痒みの程度は、様々です。子犬の時期に発症することが多い症状は膿痂疹と言われ、成犬の症状と区分されることがあります。
深い場所に発生した場合には、激しい痒みを伴い瘻管と呼ばれている膿のトンネルが無数に形成されているのが肉眼でも確認できます。
犬の膿皮症(皮膚の細菌感染)の原因
膿皮症の症状の分類としては、皮膚の一番上表面にある表皮に発症する「表皮性」。表皮と包皮に接する毛包が化膿する「表在性」、毛包全体と真皮まで化膿する「深在性」に分けることができます。
原因のほとんどがブドウ球菌によるものです。特に犬の場合、角質層が薄い、毛包の防御力が弱いといった体質のため、罹りやすくなります。
また、ジャーマンシェパードに多く見られる「ジャーマンシェパード膿皮症」と言われる原因不明の潰瘍を伴う突発性のものもあります。
犬の膿皮症(皮膚の細菌感染)の治療と予防
治療法としては、膿皮症は部分的にできることが多いことから、局所療法が用いられます。
具体的には、抗菌クリームや軟膏が効果的です。また、投薬治療の場合には、抗生物質が投与されます。
投薬期間の目安としては、3週間〜6週間で、加えて再発を防ぐために少し長めの投薬期間を設定するのが一般的と言われています。
日頃から犬の皮膚を定期的に確認する週間をつけましょう。特に注意して確認すべき箇所は、尿によって汚れやすい部位や食べ物で汚れやすい口の周りです。
定期的にブラッシングをして、皮膚の風通しを良くしてあげることも、予防法としては、効果的です。
まとめ
膿皮症は、珍しい病気ではありません。初期段階では、表面が小さく見分けが着きにくいですが、徐々に深くなり、数も増えてしまうので早い段階で発見してあげることが大切です。
ですから、日頃から皮膚をチェックして、症状が現れたら、早めにクリニックで獣医の診察を受けることをおすすめします。
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