犬の出血性胃腸炎 - 症状・原因・治療・予防
出血性胃腸炎とは、胃や腸が炎症を起こし出血を伴った状態を言います。
胃や腸が急激に炎症を起こすことで、水分や血液が不足してショック症状を引き起こします。
また、破壊された胃の粘膜から細菌などが侵入することで、敗血症などの症状を引き起こすこともありますので、注意が必要です。
赤黒い血の混じった下痢をしたり、食欲不振、急性の嘔吐、急に元気がなくなるなどの症状が出血性胃腸炎の主な症状として見られます。
重篤な状態に陥れば、最悪の場合、死に至ることもあります。
犬の出血性胃腸炎の症状
はっきりとした原因は解明されていませんが、胃や腸の炎症が進行し出血を伴う急性胃炎・腸炎になった場合を指します。
概ね、小型犬で5歳以下に多く発症し、直前まで元気だったのに突然、嘔吐などを繰り返して短い時間でショック症状が進行します。
重篤な状態になり、命の危険が高い病気でもあります。
出血性胃腸炎の特徴的な症状としては、静かにしていると思ったら、血の混じった嘔吐を繰り返す、血の混じった下痢、体温低下、血圧低下になりショック状態に陥ります。
これに似た症状に、パルボウイルス腸炎がありますが、症状が急激である、熱がないなどで区別できます。
犬の出血性胃腸炎の原因
出血性胃腸炎の主な症状は、血の混じった嘔吐や下痢です。特に下痢には、大量の血液が混じるため、見た目は、ほとんどジャムのようになります。
最初は、嘔吐から始まり、続いて下痢の症状が現れ、さらに重篤な場合には、ショック症状に陥ることもあります。
ショック症状とは、呼吸や脈拍が速くなり、体温や血圧が下がる状態です。
出血性胃腸炎は、主に若い小型犬に見られます。
また、これといった異常が無い状態から短時間で重篤化するのが特徴です。
ただ、前兆として元気がない、食欲不振などの症状が見られる場合もあります。
この病気になる原因は、明確には分かっていませんが、元から患っていた胃腸炎が何らかの理由で進行することで発症に至るのではないかと考えられています。
パルボウイルス腸炎など、ウイルス性の病気と似た症状が出ますが、発熱は伴わないため区別はできます。
犬の出血性胃腸炎の治療と予防
出血性胃腸炎は、その症状を引き起こす原因が分からないことが多いため、治療法としては、症状を軽減させるための処置が行われることが多いです。
抗生剤を投与することによって、細菌の感染を防いだり、ステロイドの投与が行われます。
ステロイドの投与は、胃や腸の粘膜が破壊されることにより、水分不足に陥りショック状態を引き起こす場合があることから、それを防ぐための処置です。
予防法としては、原因がはっきりとしないため、ありません。
ただ、出血性胃腸炎になりやすい傾向としては、小型の犬に多く見られる症状なので、予め自分の飼っている犬が出血性胃腸炎になりやすいのかどうかを確認しておくと良いでしょう。
まとめ
出血性胃腸炎は、適切な治療を行わないと死に至る可能性のある病気なので、きっかけとなる症状を把握しておくことが大切です。
急に、嘔吐や下痢、脱水症状、食欲がなくなってきたら注意が必要です。治療は、個人が自宅でできることではないので、速やかにクリニックへ連れて行き、獣医の診察と治療を受けることが重要です。
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