犬の胃潰瘍 - 症状・原因・治療・予防
胃潰瘍とは、何らかの原因によって胃を覆う粘膜がバランスを崩して、主に胃酸によって胃の粘膜やその下部までもが深く傷つくことで起こります。
症状で見られるのは、頻繁な嘔吐で、嘔吐物が茶褐色になることがあります。
これは、嘔吐物に茶色い血が混じったためであり、吐血と言われます。
場合によっては、茶褐色ではない真っ赤な血が混じることもあります。
嘔吐以外の症状としては、血便、発熱、腹部の痛みがあります。
犬の胃潰瘍の症状
犬の胃潰瘍は、食欲不振といった形で症状が現れることが多く、症状が進むにつれて犬の食事量が減少していきます。
胃痛を患っている状態でも食べやすいペットフードに変えることで、食餌の量が一時的に回復しているように見えることも多いのですが、症状が進行すると、そのペットフードすら食べることができなくなることが多々あります。
また、胃潰瘍が原因で吐血してしまうことも症状の1つですが、胃から出血している場合には、茶色に近い嘔吐物が出ます。
もし赤い血(鮮血)ばかりが出てくるようであれば、違う病気を患っている可能性も否定できません。
胃から出血していると血便といった症状が出てくる場合がありますが、大腸から離れた部位からの出血なので、少し黒ずんだ便になっていることが多いです。
犬は、胃の痛みから逃れようとして背中を丸めるような姿勢になっている時間が増え、座り方も不自然になってきます。
腹部に触ると犬が痛がることが多いのも、この病気の症状の1つです。
犬の胃潰瘍の原因
人間でもストレスを感じすぎると胃潰瘍になるように、犬でもあります。
犬の場合、胃の粘膜が傷つきデコボコになった状態で、嘔吐や吐血したりします。
胃潰瘍の原因としては、もともと、胃炎があったり、肥満細胞腫などの基礎疾患や寄生虫、薬剤、ストレスなども原因となります。
犬と人間の違いは、人間の場合は精神的ストレスが引き金となりますが、犬の場合は、身体的ストレスが引き金となります。
犬の胃潰瘍の治療と予防
治療法としては、基礎疾患がある場合は、その基礎疾患の治療を最優先で行います。
基礎疾患を治療するためには、投薬治療や外科療法などが行われます。
対症療法として抗ヒスタミン剤や制酸薬などを投与することで症状の軽減を図ります。
しかし、対症療法で改善しない場合は、入院治療になります。
また、腹膜炎などを併発している場合は、輸血を行うことがあります。
予防法としては、定期的に健康診断を受けることを心がけます。
普段と違う症状が見られる時には、その症状を見逃さないことが重要になります。
日常生活でできるだけ胃に負担をかけないような食生活をするようにすることも大切です。
まとめ
犬も人間と同様、胃潰瘍になります。
日頃の生活でストレスがかからないよう心がけることが重要です。
また、肥満細胞腫などの基礎疾患が原因で胃潰瘍になることもありますので、定期的に健康診断をうけることはとても重要です。
もし、日頃と違う症状が出始めたら、早めにクリニックに行き、獣医の診察を受けることをおすすめします。
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