犬のクッシング症候群 - 症状・原因・治療・予防
クッシング症候群とは、副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって起こる病気で、脱毛、皮膚の黒ずみ、腹部膨張、頻尿、水を飲む回数が増える、などの症状が見られます。
多くの場合は、脳内や副腎内にできた腫瘍が原因となって起こりますが、アレルギーや自己免疫疾患の治療に用いられるグルココルチロイド系の薬の副作用として発症することもあります。
腫瘍が原因の場合、外科的手術による治療が行われますが、手術の難しい場所である場合は、投薬による治療になります。
犬のクッシング症候群の症状
クッシング症候群は、身体全体に影響を及ぼすため、全身的に様々な症状として現れます。
主な症状としては、水をたくさん飲み、結果としておしっこをたくさんするようになったり、食欲が異常に旺盛になったりします。
また、お腹が腫れ、張ったり垂れさがったりしますが、体重は落ちます。
他にも、左右対称に毛が抜ける、部分的に毛が抜ける、毛が薄くなる、皮膚が薄くなる、皮膚が黒ずむ、足腰が弱くなりジャンプなどをしなくなる、血栓ができて呼吸困難になるなどの症状が現れます。
このような症状からは、食べ過ぎて太っただけのようにも見えますし、そのため運動をしなくなったようにも思えますが、放っておくと免疫力が低下し、別な病気にかかる危険があるので注意が必要です。
犬のクッシング症候群の原因
クッシング症候群とは、副腎皮質ホルモンが過剰につくられることが原因で起こる病気です。犬の発症率は高いと言われ、特に8歳〜12歳の老犬に発症します。
クッシング症候群を発症する原因となるパターンは3つあります。
1つ目は、脳下垂体に腫瘍ができることが原因で発症するパターンです。
全体の約80%を占めています。腫瘍ができることで副腎を制御している副腎皮質刺激ホルモンが多量に分泌され病気を発症します。
2つ目は、副腎に腫瘍ができることが原因で、たくさんのホルモンが分泌され病気を発症します。
3つ目は、アレルギーや炎症、自己免疫疾患などの治療で、長期的に副腎皮質ホルモンと同様の働きを持つコルチコステロイド剤を投与した場合、突然、投与をやめてしまうとその副作用で病気を発症することがあります。
クッシング症候群にかかると、免疫力が落ちているので様々な感染症にかかる恐れがあり、病気が進行してくると眠ってばかりいる状態が続いたり、元気がなくなります。
犬のクッシング症候群の治療と予防
治療法としては、原因となる脳下垂体や副腎皮質に生じた腫瘍を除去する方法であり、主に薬物治療を行う場合が多いと言われています。
また、腫瘍によっては、外科的手術による摘出や放射線治療の方が効果的な場合もあります。
もし、並行して感染症にかかってしまった場合は、クッシング症候群の治療とともに個別の並行した治療方法が必要になります。
予防法としては、現段階では、効果的な予防法がないとされています。
まとめ
クッシング症候群の予防策は、現段階ではないとされています。
ただ、主な症状としては、水を多く飲み尿の量が増える、たくさんエサを食べるのに痩せていく、病気の進行とともに元気が無くなったり、全体的に毛が薄くなったりといった症状が見られるので、何かしらの異変を感じたら、すぐにクリニックで獣医の診察を受けることが大切です。
早期発見・早期治療を心がけることがもっとも大切な予防策となります。
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