犬の小脳障害 - 症状・原因・治療・予防
小脳とは、運動機能をつかさどるところで、ここに病気があると正常に動くことが出来ない場合を小脳障害と言います。
症状は、フラフラと歩いたり、直ぐによろけてしまったり、震えがあったり、眼球があちこちに動いたり、距離感がつかめなくなる等の場合があります。
原因は、先天性のものや、感染症によるもの、後天的なものなどがあります。
治療法は、基礎疾患の治療を行うことや、怪我を防ぐために運動に制限をかけるということがあります。
犬の小脳障害の症状
犬の小脳は、大脳の後ろにあり、運動をつかさどる働きがあります。
ここに病変ができると正常な運動、動きができなくなります。
小脳の主な働きとしては、身体のバランスを整える、眼球運動の調整、感覚と運動の連携があり、先天的な異常が多く、生後3カ月程度から発症します。
小脳障害の特徴的な症状として、フラフラ歩く、歩幅がバラバラ、直ぐによろける、動作の初めに震える、眼球があちこち向く、距離感がうまくつかめない等があります。
また、立つときに身体が均整に保てずに、よろける場合が多く、姿勢がうまく取れなくなります。
先天性の場合は、小脳の未発達などが挙げられますが、先天性以外にも細菌感染、小脳の外傷、脳腫瘍、老化による脳の萎縮など後天的な原因もありますから、高齢の場合は、動きがぎこちなくなったなどと加齢が原因とせずに、受診して検査をする必要があります。
犬の小脳障害の原因
先天性のものと後天性のものの2つが発症原因です。
小脳が未熟だと先天的に障害を引き起こします。他の犬と動きが違うので、生後数週間で気づくことができます。
発症しやすい犬種としては、テリアやブルドッグ、コリーなどが挙げられますが、これ以外の犬種でも起こります。
後天的な原因は、病気によるもので、細菌やウイルスの感染、小脳の障害、脳腫瘍に等に罹った場合に起こることがあります。
小脳障害には進行性のものと非進行性のものがあります。非進行性の場合、一旦発生した症状が悪化することはありませんが、進行性だった場合には、徐々に症状が重篤化していくので注意が必要です。
犬の小脳障害の治療と予防
治療法としては、他の病気によって引き起こされていると考えられる場合、まず、それらの病気に対しての治療を行います。
細菌やウイルスが発見されると、それらに対して有効な治療法で、ウイルスや細菌を駆逐します。
ただ、先天的な原因の場合には、残念ながら治療法はありません。
しかし、対処法はあります。例えば、危険な場所に行かないように運動制限をかけるといった方法です。
先天性の場合は、いかに危険を回避できるかがポイントになりますので、飼い主による保護や観察は不可欠となります。
予防法は、特にありません。
まとめ
小脳は、運動をつかさどる働きがあります。小脳障害には先天性のものと後天性のものがあります。
また、加齢による小脳の萎縮も原因となりますので、運動機能の障害が現れた場合には、加齢によるものとは考えずに、きちんとクリニックで検査をすることが大切です。
症状が現れた場合には、早めにクリニックで獣医の診察を受けることをおすすめします。
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